鍼灸のススメ

骨折と鍼灸(骨折が治せるという話じゃないよ)ほっといて治るのは3日まで。それ以上は病院行って下さい

 ちょっと 今までの経験からのことですが

あまりに患者さんが気の毒なのでこういうタイトルになりました。誤解のないように先にご勘弁を。

 

 骨折。もしくはひびですが もちろん鍼灸では治せませんしレントゲンもとれませんので見ることはできません。

 でもね。ご相談や 話で経緯や痛みの感じ(動いたら痛い 静にしていると痛みはないなど)を聞いていると

 半分は勘ですが わかるんですよ。

こりゃ骨折の疑いがある。 って。

 解りやすい経緯ではこけたりつまずいたり 何かをしていて突然痛みが出てきたり(これは高齢者で疲労性骨折の可能性が高い)とか

原因は様々ですが 3日くらいで痛みが消えれば捻挫かな。 動かしてかなりの痛みがあるなら骨折を疑え(ぎっくり腰より特定場所に激烈な痛みが出ます)

 それが5日どころか1週間 10日経っても痛みが無くならないならシップ薬で治る話じゃありません。

 

 しかし軽微なひびなどは レントゲンとっても医者が見落とす場合もありました。

お気の毒な話ですが、10日経ってほとんど改善しなければセカンドオピニオンで別の病院へ行ってください。

 

 あとになるほど手術ができにくくなりますし ヒビくらいなら手術のリスクのほうが大きいので

コルセットや安静で完治まで養生になりますので気構えだけで済みます。

 

 動かさないと筋肉は萎縮 固まるというか力も弱くなるのでリハビリが大変になるんですが

その時から鍼灸の出番です。

 金塗油した筋肉をほぐし伸ばすときのつらさは軽くできるはずです(完全に出来ると言い切れないのが申し訳ないです)

 

  過信しないで。

ほっといて治るのは3日までですよ。

 

 長く痛い思いをして へたに折れた骨がつながってたら 一生不自由になりますよ。

季節痛 あきらめないで! 鍼灸で何とかできるものもあります。

  朝夕の寒暖差が堪える季節が年中続き 梅雨や寒さ 昨今のゲリラ豪雨や台風などの前後で体調不良を起こす方へ。

 

 歳のせいじゃないんです。

若くても体調がおかしくなる人もいますが これを「季節痛」といってます。

 主な原因が 寒暖差や気圧。

人の体はとても敏感で 古傷(昔の手術跡や若い時に受けた打身の場所)がうずく 痛む 冷えるなど

不快どころか人によってとてもつらい状態になってます。

 とくに急な低気圧では 人により頭痛や眼精疲労 気分が悪くなる人も。

 

 かくいう私がそうです。

 20代にひざを強く打ち、30代後半で足首の骨折 40代後半で股関節の骨折をしました。

それもすべて左足なので、台風前や寒いと痛みが腰まで来て 足が抜けそうなくらいの痛みで悩まされます。 自分じゃ鍼は打てないんで風呂で温めるなど予後はするんですけどね。

 

 そして昔から 季節痛で来られる患者さんがおられました。

ただ お医者さんでは広く原因が認められたのがこの10年かの最近な気がします。

 

 思い当たる方いませんか?

 もちろんお天気に勝てるわけはありませんが、鍼灸で血行改善させ軽減は出来てます。

 とくに梅雨時期など 長期にわたって辛い思いをされている方へ。

お試しください。

 別にうちにというわけじゃありません。

何か原因も解らず 家族に認めてもらえず悩む方もおられます。

季節が原因で 痛みが出る病気もあるんだよ! 

と解ってもらうだけでも心の支えになるだろうと思います。

帯状疱疹ヘルペスと鍼灸について

 先日からかかわらせて頂きました患者様がようやく改善されましたので

その経過記録とともに状態等の解ったことをここに記載します。

 一人でも多くの方のご参考になればと思います。

 

 まず

帯状疱疹ヘルペスについて。

 帯状疱疹は背中から肋骨に沿って発疹と痛みを伴う ヘルペスウイルスが原因の病気です。

子供の時に水疱瘡(みずぼうそう)にかかった人は ヘルペスになるということです。

水痘とは (niid.go.jp)

そしてこの疱疹は顔(特に口元など)などいろんなところにできますが 帯状疱疹と口唇ヘルペスは種類の違うものだということでした。

 HSV感染症=単純ヘルペス

 口唇や性器にできるもので、治療は抗ウイルス薬内服/外用があるそうです。

 VZV感染症=水疱瘡や帯状疱疹を起こすもので 子供の時にワクチンにより水疱瘡は減りました。 ですが水疱瘡にかかった人で一定数 60歳を過ぎて発症するのが帯状疱疹です。 

「ヘルペス」とは?-ヘルペスは大きく分けて2種類ある-|川崎医科大学 総合医療センター (kawasaki-m.ac.jp)

 

 と 問題はその帯状疱疹の治療について。

初期で診断されれば抗ウイルス薬内服や痛み止めで効果があればひと月程度で治ります。

が 今回も含め何人か重症化され 入院したり通院で点滴 ブロック注射をしてもなかなか改善されず長い方で2年闘病の方もいるとか。

 

 この度来られた方は 高齢 しばらく前に大きな病気をしたということで体の免疫力がかなり低下していた可能性もあります。

   経過。

 まずチクチクする痛みが出たとのことです。

 翌日には典型的な発心が背中にでてその当日に受診 医者から帯状疱疹の診断を受け 痛み止めなどの処方を受けていますので初動は問題ありません。

 一ヶ月経つも思いのほか改善せず その後4つの総合病院やペインクリニックで 痛み止めの飲み薬のほか点滴や脊椎のブロック注射もしていますが 改善どころか発疹は肋骨に沿って前まで広がってきました。

 うちへ来られた時 夜もなかなか眠れず精神的にもかなり疲弊しておられましたのでお力になれればとお受けしましたが これほど重症の方にはお会いしたことはなく改善する自信があ無いことも伝えたうえで施術継続してます。

 

  施術。

 まず、免疫効果を上げる目的で患部に鍼をして その上からカーボン灯を照射。

最初 紫外線と太陽光のMIXでしたがなかなか効果出ず 様子を見ながら交換していました。

 発疹時の期間で一か月

諸事情とこちらの力不足で一度施術を中断してましたが

 その後ウイルスが神経迄及び 外見では治っているのに痛みだけが残るという状態まで長期化してました。

 最終 特殊光と紫外線で深部の殺菌をメインとしました。

そこから一か月。

痛み止めは服用していますが、飲み忘れても少し痛いなというくらい改善したとのことで

施術を終えました。

 

 私の施術がどこまで効いたか解りません。

気休めだった可能性もあります。

 話をするだけで楽になったといってくれますが・・・

  なかなか知られていないですが、長く闘病されている方がおられるということをもっと皆さんに知って頂きたく思います。

 

 そして苦しんでいる患者さんへ、まずしっかり食事をして頑張ってください。

ご相談いくらでもお受けします。

 

骨折の見極め。そして予後 やぶ鍼灸師の経験値から。

 思えば免許を取って30年になります。

師匠の所に勤めて7年。 以後 自称鍼灸師としてお仕事させてもらった中での経験で。

 いままで私が視せていた中に骨折があります。

まぁ30年もやってて10件もないんで自慢できるものでもないんですが、ご家族の不安を少しでも軽減出来たらなと。

 

 パターンは色々ですが例を。

70代、はっきりしていたのは家で転倒。急激な痛みが出て出張を頼まれて行きました。

ぎっくり腰とは痛みの強さが違うんですよ。

数時間もすると腫れますし触れると熱感もすごい。

 説得に時間かかりましたが 翌日子供に連れられ病院へ。

腰椎の骨折で三か月入院だったそうです。

 

 次は十日前に畑仕事をしてたんだけど その時 指が痛くなり、まだ治らないからなんだろうと。 十日も経って痛みが無くならないなら病院をと勧めました。もちろん亀裂骨折の話をして。

 こういう相談は何件かあり電話で聞いてそのまま検査お勧めしたものもあります。

 

 そして一番解りにくいんですが、日常生活の中で「あれ?」と思う痛みが出たものです。

高齢者の腰椎圧迫骨折です。

 最初強い痛みが出ません。

熱もほぼ出ませんし2~3日たつごとに徐々に強くなりますが、痛みは弱いので生活は出来ており

強い痛みは少し休んでいるとまた軽くなるので自覚無く 家族も気が付きにくいものでした。

 

 結論から言うとたいてい手術もありません。

入院するか自宅養生するか これは家族で面倒が見れるかどうかや 家のつくりによるもので

コルセットなどを撒いて固定し シップや痛み止めを飲んでおとなしくするだけです。

 ただ理由が解れば本人もご家族も対応は簡単です。

 

  鍼灸師のお仕事としては 説得だけですけど。

 ひびや亀裂骨折は自覚症状が少なく 病院へ行くのも嫌がります。

でもね。原因解らずいつまでも痛みを我慢することはないんですよ。

ご家族も大変ですし。

 痛み止めが効かない。 長くかかる。 などあれば病院行ってください。

 

 

水分取りすぎでおねしょ? 相談依頼、子供 運動 水分摂取 夜尿症 

 ようやく9月で涼しくなったかと思えばまだまだ日中は暑く日照り、そうでなきゃ長雨という

嫌な天候ですが体調加減いかがですか?

 

 先日 電話でのご相談で初めてのお話だったので記します。

お子さんですがクラブでスポーツをしていまして、日中暑いし熱中症対策でこまめな水分を取っていたら

夜尿症=おねしょですね。になったとのこと。

 

 これだけでも初めて聞いたことですが、さらにいま服薬で治療中ですが副作用などもあるし鍼が効くか?

という相談でした。

 

 後でネット検索すると確かに起こる症状で服薬もある。

http://www.jah.ne.jp/~kako/cgi-bin/dwm_se_disp.cgi?2419001

効能は夜尿症の薬 としてありおしっこの出を抑えるもののようでした。

もちろんこの薬かどうかはわかりませんが

 足らない抗利尿ホルモンを補うものとして出され(ホルモンが少ないと薄いおしっこがたくさん出るらしい)

 気になる副作用としては 倦怠感や頭痛 吐き気など。

ひどいものは水中毒といって体の水分が外に出なくなるため血が薄くなるので 脳浮腫になり 意識障害やけいれんを起こすということでした。

 子供に話したら 鍼が怖いということで施術することはありませんでしたが

まだまだ知らないことがあるなぁと。

 

 ちなみに鍼灸でも夜尿症施術はあります。

今まで施術した患者さんはみな子供さんで冷えからくるものがほとんどでしたが早く改善します。

 

鍼を打つのが怖いなら小児針といって刺さないものもありますのでお気軽にお声掛けください。

 ただね、女の子は面白がって施術受けてくれるんですが 男の子はなかなか説得がむつかしいです・・・

鍼灸の虚実 体質によって刺激が変わります。

よく マッサージに行ったらあとでしんどくなった。

鍼をしてもらったんだけど、あとで気持ち悪くなったんでわたしには合わないのかな?

ち聞かれることがあります。

 

 ここれはひとえに、その方の体質に合った刺激が多すぎたためです。

 

温泉に行って長湯すると、いっきに血行が良くなりのぼせやひどいと立ち眩みや吐き気まで出る人がいますが

それと同じく、鍼灸でも患者さんにあった刺激をしないと大変なことになります。

 

大きく分けて2つ

 「虚(きょ)」「実(じつ)」といい

虚は、夜早く眠くなり徹夜なんてもってのほか。

持久力がない。 

食事は量を食べれないし、できれば3度でなく少量で5回とか別けないと胃がもたれる。など。

 

実はその逆で年齢が上がっても目覚め良く徹夜も平気。

疲れたら24時間寝てられるしぐっすり。

食事はドカ食いするし、一日食事を抜いても大丈夫。

 

 もちろんその人の生活習慣から訓練できるものもありますが

たいていは生まれた時からの体質なので変えられません。

 

 目安はお腹を見て うわ腹の肋骨の角度が水平に近ければ実 

 楔上で鋭角なら虚とみるのが目安。

 

  鍼は不思議なもので打ち方ひとつでも強弱が変わり太い針で 早く打ち込み 長く時間を置くと強刺激。

経絡の流れに沿うか逆らうがでも刺激は逆になります。

 

  先日ご夫婦で来られた方ですが お二人で虚実が全く逆の体質でした。

もちろん奥様の弱刺激では細心の注意が必要ですですが

ご主人の凝りようは今まででほとんど見ないがちがちの肩でマッサージ師が音を上げたほど。。。

 

 お二人とも気持ちよくお帰りになられましたが

お二人とも難しい施になりました。

 

 

 鍼をしたけど気持ち悪くなり 私は合わないのかな?

と思われてる方へ

 もちろん まず鍼灸の施術方法がおおいのでその方にあった先生に巡り合うどうかでもありますが

あきらめないで探してください。

 料理と同じです。甘いか辛いか 濃い味か薄口が好みか。

うちでは 「その方にあった刺激で対応を心がけてます」

 

標治法(ひょうちほう)と本治法(ほんちほう)

 鍼灸の施術に関して大きく2つあります。

標治法(ひょうちほう)と本治法(ほんちほう)

 標治法とは、一言でいうとコリや痛いところへはりを打ち

筋肉などを刺激 緩和を目的にするものです。

 本治法とは、ツボを刺激し体質改善などからだの根本を治す方法です。

 

 どちらがいいとか悪いとかではなく、来られた患者さんが

今何が一番困っているかを考え優先するべきことを先に行いますが

当方では全身の施術を行う為 合間に未病(いま悪いわけではないが、いずれ出るかもしれない病の根やたまご)を発見、大きくなる前に施術することもあります。

 

 いわば転ばぬ先の杖ですね。

 

今は大丈夫 でも明日も自信はありますか?

 

最近 暑さ寒さが日によって変わり知らぬ間に疲労がたまります。

衣類の選択や体調管理にお気を付けください。

 

GWでも夜間緊急受け付けます。

寒暖差疲労 今年も続くよどこまでも・・・身を守る方法は? 

 寒暖差疲労

昨年も記事として書きましたが、昨日はコート 今日はシャツでも汗をかくような陽気の変化や

日によって 朝夕は寒く、昼間は汗をかくほど暖かい 先日の大阪は朝7時で2度 昼は20度近く(室内外の温度計比較)

これが続くとだんだん体が疲れ・・・

 わかりやすく極端に言えば サウナと冷水繰り返して入っているようなものですよね。

 

 年齢に関係なく起こり(あたりまえだけど) 当然家にいる人より仕事などで外に出る人ほど影響は受けます。

疲労が人により肩こり腰痛に

 

 自然だから仕方ない! では済まされず気温変化で体調不良になりうちへ来られた方が昨年からとても多くいらっしゃいましたので 今から身を守る方法を。

 

暑い分はいいんですが、特に注意をして頂きたいのは冷えです。

 まず面倒かもしれませんが衣服の問題です。

暑いから薄着で出たら、夕方寒くて風邪ひいた! というのは私も経験ありますがバイク乗りあるあるです。

タオル一枚持っていて、寒くなったとき首元に巻くだけで変わります。

足と首元。要注意ですよ。

 

 当所では電気マットのベッドだけでなくホットパックを足先 お腹や背中 そして首元の3か所に置き保温させてもらってます。

血流が良くなるツボにも刺鍼しますがそれだけでは間に合ってません。

芯から冷えるしね。

 

 みなさん気持ちよくお帰り頂いております♪  

  

寒さx肩コリx鍼灸治療~

 この数日 特に大阪でも山沿いや北のほうは雪が降って寒くなっています。

 寒くなれば体がこわばり それにより反応速度も低下

高齢者だけでなく若くても転倒などが起きやすいんですが

筋肉や血液循環と気温はものすごく重要なことは皆さんもよくご存じのことと思います。

 

 春先から発症したコリより 秋から冬に向かうときに出た症状のほうが治りは遅くなります。

それだけ回復力が低下するんだということを記憶の片隅に置いといてください。

 

 当治療所では、年齢や症状に合わせ部屋の気温を通常より高く設定 ベッドの保温は当然ですが ホットパックやコリがひどい時の個別対応も心がけております。

 

 そのためご予約のお電話から準備に多少お時間いただく場合がありますが ご了承くださいませ。

 なにせお一人ずつしか治療ができないため極力お待ち頂く必要が無いようにするためのご予約とご理解ください。

 

線維筋痛症と鍼灸の効果

 線維筋痛症という病気をご存知ですか?

発症のきっかけは様々ですが、症状として全身の筋肉(関節など)に痛みが出る病気で今のところ治療方法がない状態です。

 主にペインクリニックに通い痛みの緩和

数か月や2年くらいで治る人もいるらしい。

 

 実は去年 嫁が発症しました。

発端は良性の腫瘍摘出から 発症は退院後数日すぎ。

 

 診断がむつかしく、痛みが出て原因解明のため一か月の検査入院をしましたが原因わからず。

3か月以上続くようなら「線維筋痛症」だろうということで今に至りますが 当初医者の判断で投薬など行ってましたが目に見えた改善が見込めないので 及ばずながら鍼灸施術を試み その結果としての報告をここに記します。

 

 まず痛みに関してですが、リウマチや通風に似たもので全身に発症しますが違うのは突然急激に痛みがでました。

 肩などは五十肩と腱鞘炎が左右同時に出るような感じ?

ひどいと痛みで手をつくことができないので寝返りがうてません。

 体調が良ければ買い物位できるように歩けますが

当初ペットボトルのふたが開けられない どころか一番痛みが強い検査入院時は500mmペットボトルを持ち上げることすら困難でした。

 

 鍼灸治療について。

痛みの強弱の要因として 自律神経と関係するのか ストレスなど心理的なものも多少ありましたのでホットパックなどで温めることも重要かと思います。

 刺鍼の目的として 五十肩などと同じく肩のコリや背中の膨隆

ほか全身にわたりますが灸頭鍼なども含め施術。

 一回の治療時間は三時間とかなりかかりましたが

その甲斐あり、多少の痛みは残るものの筋ができるくらいに回復。

現在の経過では三日経っても以前のようにひどい状態ではないようです。

 回数重ねて回復するのか、それとも今回たまたま来ただけかはわかりませんが もしお困りの方があればお声かけください。

 いくらかのお手伝いはできるかもしれません。

 

 ぎっくり腰でも二時間あれば歩ける用にはできるんですが

この難病にはどこから手を付けていいのかわからない部分も多くいろんな情報を入れ施術を試す必要はあります。

 

 

 

 

 

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